皆さんはご自身のご両親との中はどうでしょうか。自分の親のことが嫌いだ、と感じる人は意外と少なくありません。しかし、世間的に見ると親と中が割ることをよしとない傾向にあります。今回は、親が嫌いなことはいけないことなのか、罪悪感の消し方や心理に迫ります。
自分の親が嫌い・・・これって普通?
皆さんはご自身のご両親と仲がよくいられているでしょうか?両親や家族との関わりは、重要視されがちですし親のことが好きで仲が良いに超したことはありません。しかし、中には自分の親のことが嫌いで、出来れば関わりたくないと感じている人もいるでしょう。 決して特別なことではなく、家庭環境によって親のことが尊敬できなかったり、嫌なことをされて親のことが許せないと言った人は、珍しくはないのです。親のことが嫌いでも、それが特別悪いことではありません。
親を嫌いになるのはなぜ?子供に嫌われる親の傾向
ではそもそも、何故親のことを嫌いになってしまうことがあるのでしょうか。親というのは良き理解者であり、仲が良い方がもちろん素敵なことです。まずは子供に嫌われてしまいがちな、親の傾向をご紹介いたします。
傾向1:子供を自分の「私物」のように扱う
まずはじめに挙げられる子供に嫌われる親の傾向は、子供のことをまるで「私物」かのごとく扱うことです。子供に嫌われやすい親は、子供のことをまるで自分のステータスのように捉えてしまっています。 自分が叶えられなかった夢を押し付けてしまったり、親好みの学校へ進学させたりします。そしてそれが出来ないと、必要以上に折檻しときに感情を振り乱して怒ります。そう言った親の元に育った子供は、親に対して悪い印象しか残っていません。 自分のことを個人や、一人の人間として捉えているのではなく、親の所有物だと感覚的に感じ取っているので、自分に自由を与えてくれない親のことを好きにはなれません。
傾向2:兄弟間で愛情の掛け方に差をつける
続いて挙げられる子供に嫌われる親の傾向は、兄弟間で愛情の掛け方に差があることです。子供は親からの愛情にかなり敏感となっています。ちょっとした兄弟間の接し方の差などに、すぐ気づくのです。 子供に嫌われる親というのは、兄弟に愛情に差をかけてしまいがちです。勉強ができる方をずっと褒めていたり、出来ないことをずっと攻め続けるなど愛情と扱いに差が生まれているのです。 それぞれ人は出来ることと出来ないことがあるのに、兄弟間で比べてそして差をつけて愛情を向けてしまうと、自分だけ愛されていないと感じるでしょう。愛情を感じられなければ、自分の親のことを好きにはなれませんね。
傾向3:過干渉である
親は自分の子供のことを心配するものですが、だからと言って過干渉になるのは親が嫌われる傾向にあります。大人になってもなお、就職先や結婚相手など必要以上に干渉してくる親は少なからずいるのです。 これまですべてが親の言いなりで、心配を通り越している場合子供はすべて親の性にしてしまいがちです。そうなると自分で考えたり自分で決めることが出来ません。親がいなければならない状況に嫌気さえさし、親のことを尊敬できなくなるのです。
傾向4:恩着せがましい態度
子供に嫌われがちな親は、いつまでも恩着せがましい態度でいる傾向にあります。子供のことから「誰のお金で学校いけると思っているの」「習い事にいくらかけていると思ってるの」など、金銭の話をしてくる親がいます。 こういった親は子供が大人になっても、「養育にいくらかかったかしら」「育てた恩を返してよね」など、わざわざ恩着せがましく話してきます。子供からすると、あまり良い考えではありませんが「産んでくれって頼んでいないのに」と感じてしまいます。 当然のことながら、子供を産むのは親の責任です。親が自己責任で生んだのですから、子供に恩着せがましくなるのは好ましくないことですよね。子供からしても「そんなに苦労したのなら産まなければ良かったのではないか」と考えてしまうでしょう。
傾向5:家事が出来ず家が汚い
子供が親嫌いとなってしまう原因として、実は意外と忘れてはいけないのが、家事が出来ず常に家が汚いことです。家の綺麗さと、親が嫌いなのとはあまり関係ないので派、と思われがちですが、そんなことはありません。 家はリラックスできる場所であるべきですが、常に汚い状態では気持ち的にリラックスできません。そしてその汚い家を作っているのは、自分の親なのだと理解するために親が嫌いになるのです。 ましてや生活の基盤である家事が出来ない親ですから、子供として生活力がない親の姿を見てしまっては尊敬できるような親ではないでしょう。
傾向6:両親の仲が悪い
子供の性格や人格は、家庭環境に大きく左右されるものです。親が嫌いになる傾向となるのが、両親の仲が悪いことです。家に帰ったら常に両親が喧嘩している、両親が極端に話をしない、など仲が悪いとわかる環境は子供に悪影響を与えます。 常に両親が喧嘩していたり、あまり良い雰囲気ではない場合、親に対して良いイメージを持ちません。怒りの感情など負のイメージばかりがついているために、本能的に親が嫌いになるのです。
傾向7:他人には子供の悪いことしか言わない
最後に挙げられる嫌われやすい親の傾向は、他人には自分の子供を悪いようにしか言わないことです。わざわざ他人の前で、自分の子供のことを悪く言ったり謙遜してしまう親っていますよね。 それは子供からすると、「他人の前でわざわざ怒られた」と感じるのです。人間は皆、周囲の人の前で叱咤されたり、恥ずかしめを受けると必要以上に落ち込んだり怒りの感情がわきやすいのです。 それを幼い子供の頃からされてしまったら、気づかないうちに「自分は悪い子だ」「親は自分のことを好きではないのだ」と感じるようになるでしょう。そうなれば親が嫌いだといずれは感じてしまいます。
自分の親が嫌いだと感じている息子・娘の心理
子供に親が嫌いだと思わせてしまう親の傾向について見てきました。では、続いて自分の親が嫌いだと感じている子供の心理についても考えて行きましょう。
心理1:愛情不足で寂しい
親が嫌いな子供の心理一つ目は、愛情不足で寂しくなってしまうことです。親の愛情不足や、兄弟間の愛情のさによって愛情が足りないと感じると子供は次第に孤独を常に胸の仲に抱くようになります。 大人になってもそんな子供の頃に抱いた孤独感は、なかなか抜けることがなく恋愛八谷からの愛情で埋め合わせることが出来ません。そのため孤独感を自分に与える親のことを嫌いだと感じるようになるのです。
心理2:どう接していいかわからない
親に虐げられたり、親のコントロールの下にいた子供は親に対して、どう接したら良いのかがわからなくなります。それは大人になっても同じで、親のことが理解できないからこそ嫌いだと感じ拒絶反応を示してしまうのです。 人間は知らないものや、理解できないものについて恐怖心を抱いたり拒絶をしてしまいがちです。ましてやそれが幼い頃から一緒にいた親ともなれば、長い間理解できず対応の仕方に困ってしまうのでしょう。
心理3:親のようになりたくない
続いて挙げられる親が嫌いな子供の心理は、親のようにはなりたくないというものです。親は子供にとって鏡ですから、自分もいつかああなるのではないかと不安な気持ちにあるのです。 自分もいつか誰かを虐げたり、愛している子供に寂しい思いをさせてしまうのではないかと考えています。実際に虐待をされた子供は、自分の子供に虐待をしてしまう傾向にあるのです。 そう言った面でも同じことをするのではないか、と感じてしまっていて恋愛に消極的になったり自分は、子供を持つべきではないと考えるようになります。
心理4:自分に自信がなくなる
親が嫌いになる子供の心理四つ目は、自分に自信がなくなってしまうことです。親からの愛情を感じられない訳ですから、自分は愛されるべき人間ではないと感じるようになります。子供にとって家族は狭い世界でありながらも、その子供自身の世界です。 そんな大事な時期の子供に、愛情を向けなかったり私物のように暑かったりしているのですから、子供自身は自分に自身を持つことは出来ません。親が嫌いだと感じながらも、自分は愛されない人間なのだと自信を失うのです。
親を嫌いなのはいけないこと?罪悪感を手放すためのヒント
世間的に見ると、両親と仲が良いことは当たり前で親のことが嫌いなのは悪いことのようにも感じられます。そのため自分が悪いことをしているのではないか、と感じてしまう人も多いのです。親が嫌いだと自覚しつつ、罪悪感を手放す方法をご紹介いたします。
ヒント1:優しい気持ちの持ち主だからこそ心が痛む
親が嫌いなことの罪悪感を少なくするためには、優しい気持ちの持ち主だからこそ心が痛むのだと考えましょう。何故親が嫌いなのに心が痛むのか、それはあなたが優しい心を持っているからです。 優しい心を持っていなければ、相手に悪いことをしているなんてことはそもそも考えもしません。自分が良ければそれで良いのだ、と考えられない優しい人だから、親が嫌いな自分のことを悪い子供だと感じてしまうのです。
ヒント2:親から与えられていないものは返せない
親から与えられていないものは返せないのだ、と考えるようにすると親が嫌いなことへの罪悪感は薄れて行くでしょう。親への愛情や義理は、どうしても子供にとってはあるのものですが、しかし親から愛情を与えられていないのですから、返しようがありません。 そもそも親の愛情を受けていないのですから、親への恩や愛情を返すことなんて自分には出来ないのだ、と割り切ってしまいましょう。
ヒント3:親も人であると割り切る
自分の親だからと言っても、自分も親も人です。相手も人であることに代わりはありませんから、親も自分も人であるのだと割り切りましょう。人なのですから間違いを犯しますし、感情に任せて行動をしてしまいます。 親も同じ、自分と同じ間違いを犯し感情的になる人間なのです。自分も親も同じ人間であると割り切ってしまえば自分が楽になります。
自分の親が嫌いだと感じた時の対処法
自分の親が嫌いだと感じたときは、自分の感情や身を守るためにも対処が必要です。対処法を考えて行きましょう。
対処法1:親との距離をおいてみる
まず親が嫌いだと感じたとき、とるべき対処法は親との距離を置いてみることです。学生だった場合はなかなか難しいですが、自分の部屋で過ごすなど少しでも距離を置きましょう。 そうすることで、自分のストレスをある程度減らすことが出来ます。社会人であればずっと一緒に暮らす必要はありませんから、一人暮らしをして自立しましょう。
対処法2:親を嫌いだと感じている自分を許す
親が嫌いだと思う人の多くは、どうしても親が嫌いなことに罪悪感を抱きがちです。しかし大切なのは、親を嫌いだと感じている自分を許すことです。自分は一人の人間です。 いつまでも親のことを考えたり、執着してしまう必要はありません。罪悪感があるかもしれませんが、一個人だからこそ他人を嫌いになります。そんな自分を許してあげてください。
対処法3:一個人であると考える
親が嫌いだと感じるとき、対処法として必要となるのは一個人であると考えることです。上記でもありましたように、親も人間です。そして自分自身も同じ人間です。 捉え方は人それぞれですし、個人を否定されることはあり得ません。親も個人自分も個人なのですから罪悪感を感じる必要がそもそもないのです。考え方一つで気持ちが楽になりますよ。
対処法4:必要以上に関わらない
距離感を置くのと同時に、必要以上に関わりを持たないことも対処法として大切です。物理的な距離感を持ち、そして自分のストレスを軽減させるために必要事項以外、あまり関係を持たないようにしましょう。 自立が出来るなら自立するべきですし、学生でもアルバイトをすればある程度親に頼らなくても生きて行きます。親が嫌いだと感じたら、関わりを少なくしましょう。
対処法5:認めてもらおうと思わない
親に執着してしまう人のほとんどは、親のことが嫌いなのに認めてもらいたいという欲求があります。嫌いなのに自分の親だから褒められたい、認められて当然だと考えてしまうのでしょう。 上記でも述べましたように親も一人の人ですから、愛情をくれない人はいつまでも愛情を与えてくれません。ですから、認めてもらおうという気持ちを親に向けないことが大事です。
妻・旦那の親が嫌い・・・義理の両親との上手な接し方
親が嫌いだと感じる場面には、自分の親以外もあるでしょう。義理の両親との接し方もまとめました。
義理の両親との接し方1:価値観の違いを受け入れる
人間は皆一個人であると述べましたように、受け入れられないのは価値観が違ったり考え方が違うからです。ですから大事なのは、価値観の違いを受け入れることでしょう。 価値観が違いのは皆同じですから、価値観は違ってたり前で仕方のないことであると受け入れましょう。自分の価値観をぶつける必要はありません。
義理の両親との接し方2:妻・旦那に相談してみる
義理の両親と上手に接するときは、自分のパートナーに相談してみるもの一つの手です。解決する必要はありませんから、せめて「どうしたらトラブルにならないか」と回避する方法を聞きましょう。 わかっているパートナーだからこそ、あなたの親と上手に接したいからと言って相談してみてください。
義理の両親との接し方3:理解しようとしないこと
価値観の違いは当たり前のことですから、大事なのは理解をしようとしないことです。人間は理解し合えないものだ、と考えるだけでも十分気持ちが楽になります。 ましてや他人の親なのですから、世界観も考え方も違って当たり前です。理解しようとするからこそ、苦しんでしまうのでしょう。
親が嫌いでも罪悪感で自分を責める必要はない
自分の親のことを好きではない、嫌いだと感じる人は珍しいことではありません。やはり子供は自分のことを理解し自我を持ち始めると、親と対立してしまうのは当たり前のことです。 親が嫌いでも、あなたが罪悪感を感じる必要は決してありませんから必要以上に自分を責めないようにしましょう。
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