誘導尋問とは?心理学を利用したやり方とテクニック・コツを例を交えて解説!

ビジネス心理

よくドラマの裁判のシーンで「誘導尋問」という言葉を聞きます。実は日々の生活の中でも様々なところで誘導尋問は使われています。もしかしたら知らずに誘導尋問を受けている場合もあります。今回は心理学を使った誘導尋問のやり方などをまとめています。

  1. 知っていると武器に!使える誘導尋問とは
  2. そもそも誘導尋問はどんなこと?
  3. 特定の答えを言わされちゃう?誘導尋問の効果
  4. 情報収集のために誘導尋問をしよう!
  5. 人間に弱点は多い!効果的な誘導尋問とは
  6. 心理学を使った誘導尋問は非常に強力!
  7. きっと使える!誘導尋問にはテクニックがあった?
  8. 誘導尋問に使えるテクニック1:普段通り
    1. 「普段通り」の効果とは
    2. 「普段通り」を実行するコツ
  9. 誘導尋問に使えるテクニック2:簡単な質問
    1. 「簡単な質問」の効果とは
    2. 「簡単な質問」を実行するコツ
  10. 誘導尋問に使えるテクニック3:ダブルバインド
    1. 「ダブルバインド」の効果とは
    2. 「ダブルバインド」を実行するコツ
  11. 誘導尋問に使えるテクニック4:カマかけ
    1. 「カマかけ」の効果とは
    2. 「カマかけ」を実行するコツ
  12. 誘導尋問に使えるテクニック5:5W1Hの質問
    1. 「5W1Hの質問」の効果とは
    2. 「5W1Hの質問」を実行するコツ
  13. 誘導尋問に使えるテクニック6:怒らない
    1. 「怒らない」の効果とは
    2. 「怒らない」を実行するコツ
  14. 誘導尋問に使えるテクニック7:相手を肯定
    1. 「相手を肯定」の効果とは
    2. 「相手を肯定」を実行するコツ
  15. 自然体が重要!相手の警戒心を解いてから誘導尋問
  16. テクニック駆使してもダメなときがある!
  17. 誘導尋問に適した場面1:相手がリラックスしている時
    1. 「相手がリラックスしている時」の特徴
    2. 「相手がリラックスしている時」のポイント
  18. 誘導尋問に適した場面2:相手が疲れている時
    1. 「相手が疲れている時」の特徴
    2. 「相手が疲れている時」のポイント
  19. 誘導尋問に適した場面3:見当がついている時
    1. 「見当がついている時」の特徴
    2. 「見当がついている時」のポイント
  20. 誘導尋問に適した場面4:第三者の証言がある時
    1. 「第三者の証言がある時」の特徴
    2. 「第三者の証言がある時」のポイント
  21. 誘導尋問に適した場面5:よく喋る相手の時
    1. 「よく喋る相手の時」の特徴
    2. 「よく喋る相手の時」のポイント
  22. 相手を選ぼう!誘導尋問が通用しにくい相手とは?
  23. 違和感がないようにさらっと誘導尋問すべし!

知っていると武器に!使える誘導尋問とは

何か自分にやましいことがあるときに誘導尋問をされることがあります。仕事で失敗してしまった時に詰められることも誘導尋問と言えるかもしれません。具体的に誘導尋問とはどのようなものなのでしょうか。ここからは心理学を利用した誘導尋問のやり方などを紹介していきます。

そもそも誘導尋問はどんなこと?

誘導尋問とは質問する側が特定の答えを暗示、強要するような尋問のやり方です。簡単に言うと質問者が欲しい答えを「言わせられる」質問のやり方で、場合によっては事実ではない答えまでを言わせられることもあります。

この誘導尋問はやり方によっては、答える人の内容を歪める恐れがあるため、刑事訴訟の場などでは誘導尋問は禁止された質問のやり方になります。

特定の答えを言わされちゃう?誘導尋問の効果

また誘導尋問は質問者が望む特定の答えを言わせるような質問のやり方ですが、特定の答えが決まっていない場合でも誘導尋問になります。例えば、質問者が対象に対して「先週の日曜日の何をしていたか。」を知りたい場合は2種類の誘導尋問のやり方が考えられます。

1つ目は事件などで先週の日曜日にアリバイがないことを知るためにするような質問です。このような場合の誘導尋問は「先週の日曜日には何も予定がなかった。」という特定の答えを要求するような質問のやり方のなります。

情報収集のために誘導尋問をしよう!

2つ目の場合は情報を収集するためにする誘導尋問です。先週の日曜日の予定であれば聞きやすい質問ですが、相手が情報をオープンにしたくないような内容も誘導尋問を使えば情報を収集することができたり、質問者の欲しい情報などを得られます。

この2つ目の場合は商談などのビジネスの提案の場でよく使われることがあります。有効な提案をするためには相手の情報を知る必要があるため、そのために誘導尋問を利用します。

人間に弱点は多い!効果的な誘導尋問とは

誘導尋問は主に心理学を利用した質問のやり方になります。つまり、誘導尋問を有効に利用するコツは心理学を学ぶことになります。心理学は場合によっては犯罪などに利用できるようなテクニックなので取扱いには要注意です。

心理学では人間には6つの脆弱性というものがあると言われています。この脆弱性は人間に弱いところなので、上手く誘導尋問を行うと承諾や情報を得ることができます。

心理学を使った誘導尋問は非常に強力!

この人間の脆弱性には、返報性・一貫性・社会的証明・好意・権威・希少性の6つがあります。例えば、何かをして貰ったらお礼をしたくなるのが「返報性」になりますし、一度YESと答えると答えにくくなるのが「一貫性」になります。

他にも心理学的に人間には弱点があるので、この脆弱性を利用するやり方でビジネスでは提案や誘導尋問を行います。上手い誘導尋問は誘導尋問だと気づきません。相手と自然に会話をしているつもりでも、答えさせられている場合もあります。

きっと使える!誘導尋問にはテクニックがあった?

誘導尋問のコツはこのような心理学を有効利用することです。しかし、このような心理学を使った誘導尋問のやり方は知っているだけでは上手く利用できません。誘導尋問のコツは実際に試してみて実感することです。

まずは先程の心理学における人間の脆弱性をしっかり理解してから誰かと話しているときに心理学を意識します。そこから誘導尋問とまではいかなくても、相手の心理学的な状態などをイメージしていきます。慣れてきたら誘導尋問を試してみましょう。ここからは誘導尋問に使えるテクニックをコツも交えて紹介します。

誘導尋問に使えるテクニック1:普段通り

「普段通り」の効果とは

心理学を利用した誘導尋問のテクニックの1つ目は「普段通り」です。何か特別な質問をしようとして、神妙な雰囲気で「話があるんだけど」と会話を始めると相手は身構えてしまいます。相手が警戒すると情報は得にくくなります。

「普段通り」を実行するコツ

コツとしてはあまり誘導尋問すると意識しないことです。「聞けたらラッキー」と意識することで普段通りの会話をすることができ、相手からの情報を得やすくなります。重要なコツは空気(雰囲気)づくりです。

誘導尋問に使えるテクニック2:簡単な質問

「簡単な質問」の効果とは

心理学を利用した誘導尋問のテクニックの2つ目は「簡単な質問」です。会話を始めるときにいきなり本題の重い質問をすると相手は答えにくいです。誘導尋問をするコツはまずは簡単な質問から始めることです。

「簡単な質問」を実行するコツ

まずは相手が答えやすい空気にするのが重要です。簡単な質問にも様々ありますが、「はい」と「いいえ」で答えられる質問がいいでしょう。その質問の答えから派生して行動の記憶の会話をすれば、いつ何をしていたかも質問しやすくなります。

誘導尋問に使えるテクニック3:ダブルバインド

「ダブルバインド」の効果とは

心理学を利用した誘導尋問のテクニックの3つ目は「ダブルバインド」です。ダブルバインドの意味は二重拘束という意味で、1つのことを定義してしまい相手が答える選択肢を狭くするやり方です。例えば「昨日は体調不良で欠席だったが家にいなかったそうだ。何をしていたんだ。」という具合です。

「ダブルバインド」を実行するコツ

この誘導尋問のやり方は相手に非常に圧迫感を与えるため平和的ではない誘導尋問になります。主に説教のような場面で使われるでしょう。このダブルバインドのコツはさりげなく事実で前置きをすることです。

誘導尋問に使えるテクニック4:カマかけ

「カマかけ」の効果とは

心理学を利用した誘導尋問のテクニックの4つ目は「カマかけ」です。有名な誘導尋問のテクニックになりますが、非常に難易度が高いやり方でもあります。そのため、やり取りをする終盤で使うのがコツです。

「カマかけ」を実行するコツ

カマかけのコツは相手の情報を収集して確信を持てたときに使うやり方です。カマをかけるのにはリスクが非常に高いため、決定打が足りないときに使うやり方がおすすめです。

誘導尋問に使えるテクニック5:5W1Hの質問

「5W1Hの質問」の効果とは

心理学を利用した誘導尋問のテクニックの5つ目は「5W1Hの質問」です。誘導尋問する際はこちらの質問がより具体的である方が相手は答えやすくなります。対面でコミュニケーションを行っているときは相手の表情も見えるのでよく観察しましょう。

「5W1Hの質問」を実行するコツ

核心に近い質問をすると表情に出ることが多いので、見逃さないのがコツです。5W1Hを使った質問になると、必ず具体性が出てくるので曖昧な返答であれば怪しさが増します。

誘導尋問に使えるテクニック6:怒らない

「怒らない」の効果とは

心理学を利用した誘導尋問のテクニックの6つ目は「怒らない」です。平常心が重要です。場合によっては誘導尋問のような質問に相手が怒りを露わにすることもありますが、こちらも合わせて怒りをぶつけてはいけません。

「怒らない」を実行するコツ

相手がボロを出しても落ち着くのがコツです。こちらが感情的になると相手は閉ざしてしまい会話が成立しなくなってしまいます。求めていた情報に確信が持てたとしても感情を抑えるのがコツです。

誘導尋問に使えるテクニック7:相手を肯定

「相手を肯定」の効果とは

心理学を利用した誘導尋問のテクニックの7つ目は「相手を肯定する」です。人間の脆弱性を利用したやり方になりますが、人間は好意的に接されると承諾する性質があります。相手を肯定することで質問に答えやすくします。

「相手を肯定」を実行するコツ

コツとしては好意的に接して、誘導尋問している素振りを見せないことです。なるべく自然体で相手と会話する中で情報を得ていきます。また相手を受け入れて真実を話すように促すやり方としても使います。

自然体が重要!相手の警戒心を解いてから誘導尋問

このようなテクニックを使うことで誘導尋問をしやすくなります。知識として知っておくだけでも良いでしょう。日常生活の中でこのようなテクニックを自然に使っている人も多くいます。

重要なことは自然体であることです。人間という生き物はコミュニケーションを重視しているので、「何かを聞き出そう」と思っていると相手に勘づかれてしまい、警戒が強固になるでしょう。自然体を意識することが誘導尋問を利用したコミュニケーションのコツです。

テクニック駆使してもダメなときがある!

このような心理学を利用した誘導尋問のテクニックは複数ありますが、コミュニケーションを取る相手の状態によっても大きく左右されます。相手が明らかに不機嫌なときにテクニックを駆使しても欲しい情報は得られないでしょう。

こちらが相手が話しやすい空気を作らなくても勝手に話してくれる場面もあります。そのような場面を狙ってコミュニケーションを取るのもコツの1つです。ここからは誘導尋問のコツの1つである誘導尋問しやすい場面を紹介していきます。

誘導尋問に適した場面1:相手がリラックスしている時

「相手がリラックスしている時」の特徴

誘導尋問しやすいシチュエーションの1つ目は「相手がリラックスしている時」です。相手が落ち着いているタイミングは相手も穏やかなので話はしやすいでしょう。しかし、先程のテクニックでもありますが自然体で相手のリラックスしている状態を崩してはいけません。

「相手がリラックスしている時」のポイント

なるべく相手の気分が変わらないようにコミュニケーションを取ることが重要です。また質問の内容で相手の態度が変わったら怪しい部分でもあるのでよく注意しましょう。

誘導尋問に適した場面2:相手が疲れている時

「相手が疲れている時」の特徴

誘導尋問しやすいシチュエーションの2つ目は「相手が疲れている時」です。相手が疲れているときは、うっかりボロが出やすいタイミングです。注意点としては不機嫌になりやすいことです。

「相手が疲れている時」のポイント

不機嫌になると台無しになってしまいますので、相手をいたわりながらコミュニケーションを図りましょう。疲れているときは判断力が鈍くなりますので、いつ何をしていたかを遠回しに聞くテクニックが有効でしょう。

誘導尋問に適した場面3:見当がついている時

「見当がついている時」の特徴

誘導尋問しやすいシチュエーションの3つ目は「見当がついている時」です。今までのやり取りの中で情報収集を行った結果、ある程度の見当がついているときもあります。その場合はテクニックでもあった「カマかけ」などを使いましょう。

「見当がついている時」のポイント

主にビジネスなどでは最後の決定打ということで誘導尋問を行うことが多くあります。この場合は相手が言い逃れしたとしても切り返せるだけの情報が必要ですし、こっちは全部分かっているという姿勢を見せることがコツです。

誘導尋問に適した場面4:第三者の証言がある時

「第三者の証言がある時」の特徴

誘導尋問しやすいシチュエーションの4つ目は「第三者の証言がある時」です。この場合は交渉やコミュニケーションを行う中で非常に有利に進めることができるシチュエーションでしょう。その証言に裏付けがある場合は本人が白状するしかなくなります。

「第三者の証言がある時」のポイント

このテクニックに関しては協力者が必要なので、重大な事柄のみ協力を仰ぐようにしましょう。この場合の誘導尋問は相手に事実を認めされる目的で使うことが多いです。

誘導尋問に適した場面5:よく喋る相手の時

「よく喋る相手の時」の特徴

誘導尋問しやすいシチュエーションの5つ目は「よく喋る相手の時」です。このような場合であれば、自然な形でお酒を交えながら食事でも行えば非常に情報収集を行うことができます。対象がおしゃべりであれば楽ですが、そうとも限りません。

「よく喋る相手の時」のポイント

このテクニックを使うためには、対象のことをよく知っている人でおしゃべりな人を見つけるのが早いかもしれません。しかし、いくらおしゃべりでも証言に使われると考えると口が堅くなることが多いので注意が必要です。

相手を選ぼう!誘導尋問が通用しにくい相手とは?

飲み会や食事会がビジネスの社会でも盛んに行われているのは、水面下でこのような誘導尋問のテクニックを使った情報戦が繰り広げられているからかもしれません。誘導尋問について知ることができれば、自分が誘導尋問されているときも気づきやすくなります。

実際に様々な方と商談をしている営業マンの方であればこのような誘導尋問をい利用したやり方に非常に敏感になっています。そのため、相手が営業マンの場合は情報収集はしにくいと考えて良いでしょう。テクニックや心理学をいくら覚えても通用しない相手はいます。

違和感がないようにさらっと誘導尋問すべし!

今回は心理学を使った誘導尋問のやり方やテクニックを紹介してきました。基本的には相手に話させるような投げ掛けが必要になります。また、誘導尋問すると変に意気込むと不自然な会話になるので自然体であることが重要です。

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