待ち合わせをしても、必ず遅刻をしてくる時間にルーズな人。20分30分は当たり前。しかも悪びれた様子もなく、へらへら笑ってやってくる。そんな時間にルーズな人に振り回されてる疲れていませんか?時間にルーズな人の特徴や性格、その背景にある心理から、対処法を紹介します。
時間にルーズな人にうんざりしているあなたへ
集合時間に絶対に来ない人、いますよね。他のメンバーは、そのたびに何かあったのあと心配したり、寝ているのかと何度も電話を掛けたり大変です。時間にルーズな人の特徴的な行動はどのようなものがあるのでしょうか。どうして遅刻しても平気でいられるのでしょうか?
時間にルーズな人の特徴・あるある
時間にルーズな人によく見られる行動や、「あるある!」な行動を集めてみました。あなたの周りの時間にルーズな困ったさんを思い浮かべながら読んでみてください。
遅刻の仕方が普通じゃない
普通遅刻をするとき、事故に遭った等よほどのことがない限り5分~10分程度です。ところが時間にルーズな人の遅れ方は違います。20分以上であることが多々見られます。1時間遅刻なんてことも平気で起こり得ます。 それでも来たときはまだいいでしょう。時間にルーズな人は、基本的に忘れっぽいです。そのため時間になっても来ず、それでも忍耐強く待っていても来ず。電話をしたら、家で寝ていたなんてこともあります。 このように、遅刻の仕方がダイナミックなのが、時間にルーズな人の特徴です。
遅刻しても平気
時間にルーズな人は、遅刻をしても平気です。普通の人が遅刻をしてしまうと、たいがい息を切らして走ってきて、言い訳をしたり「ごめん!」ととにかく謝ったりします。それが時間にルーズな人だとありません。 時間にルーズな人は、どんなに時間に遅れていても、のんびり歩いてきます。一応「ごめんね~」とは言いますが、特に言い訳もしません。もし言い訳をしたとしても、絶対に嘘だと見抜けるような突拍子もない嘘をつきます。当然、顔も申し訳ないという気持ちは一切なく、笑顔です。
人にも甘い
時間にルーズな人は、人の遅刻に対しても寛容です。時間にルーズな人同士の待ち合わせになると、どちらも特に苛立つことも心配してしまうこともないのです。とにかく集まったら行動を開始する、それだけのことです。 そのため時間にルーズな人は、たとえ待たせてしまっても、たいして怒ってもいないことが特徴です。
電車の時間など調べていない
時間にルーズな人は、行先に時間通りにたどり着くために時刻表をチェックするということはしません。行き方がわからなければ、そこは調べますが、集合時間から逆算して電車に乗るという行為自体ないのが特徴です。 時間にルーズな人は、駅に着いたときに来た電車に乗ります。乗り遅れそうなときも、特に走ることはありません。
別の面でもルーズ
時間にルーズな人がルーズなのは、時間だけではありません。いろいろなことに対してルーズになりがちです。例えば提出物なども、期限を守らず、あげく出すことすら忘れています。約束も割とよく忘れて、すっぽかします。 服装も、きちっとした服装よりも、オーバーサイズのだらっとした服装を好む人が多いです。ネクタイやベルトで締め付けられることも嫌がります。 このように見た目から中身まで、あらゆる部分がルーズにできているのが時間にルーズな人です。
時間にルーズな人の性格
時間にルーズになってしまう人はどのような性格をしているのでしょうか?
楽天的
「なんとかなるさ~」が時間にルーズな人の口癖です。非常に楽天的な性格をしています。物事に対して、こうあらねばならないという考えは、ほぼありません。周りからすれば、なんとかなっていないし、非常に迷惑をこうむっているのですが、時間にルーズな当の本人は気づいていません。 例え気づいたとしても、それも「まあまあ、なんとかなるよ」と人にも楽天さを求めてきます。時間にルーズな人は、良くも悪くも非常に楽天的な性格をしているのです。
マイペース
時間にルーズな人は、見ての通りマイペースです。自分のペースがあり、そのペースでしか行動をすることができません。周りにせかされても、気にせずに自分のペースで動き続けます。時間にルーズな人は、そもそも集団行動には全く適さない性格をしています。 人の意見を聞かないというよりは、人の意見が「のれんに腕押し」のように意味をなさないです。
無計画
時間にルーズな人は、たいがい無計画な性格をしています。何かを計画的に行うことは難しく、常に行き当たりばったりの行動になります。それで焦るということはありません。日々の暮らしだけではなく、人生自体も無計画に進めることが多いです。
柔軟
非常に柔軟な性格をしているのも、時間にルーズな人です。どうしても行き当たりばったりになってしまうので、先に起こることを想定して準備することができません。だからこそ、その場その場で柔軟に対応できる力を持っています。 時間にルーズな人は、ものの考え方も非常に柔軟です。時間がないなら、予定を変更して別のことをすればいいと考えます。ただ、一緒にいる人の気持ちは見落としがちです。急な予定変更で相手ががっかりしていても、「まあまあ」と気にしません。
鈍感
時間にルーズな人は、鈍感な性格をしています。あまり小さなことに気が付きません。例えば彼女が髪を切っても気が付きません。ネイルなど眼中に入っていません。怒っていることにも気が付きません。とても鈍感です。 彼女くらいの近しい人に対してもそのくらいなので、周りの少し親しい友人程度だともっと気が付きません。時間にルーズな人は、相手が遅刻に対して、どれほど怒っているかということも、あまり重要視していません。
朗らか
時間にルーズな人は、朗らかな性格をしています。そこが時間にルーズでも、なんだかんだで許される理由になっています。基本的にきちっとしておらず、相手にもきちっとすることを求めません。不機嫌な時間よりも、笑顔でのんびりしている時間が非常に長いです。
時間にルーズになる人の心理的原因
そんな性格特性を持つ時間にルーズな人ですが、どうしてそうもルーズになってしまうのでしょうか。心理的な原因を探ってみましょう。
自己評価しかしない
基本的に、時間にルーズな人は、他者の目を気にしません。それは他者からの評価を気にしないということです。人は多かれ少なかれ、人の目を気にして生きています。遅刻というのは自分の評価を落とす結果を生みがちです。 そのため、普通は遅刻しないように集合できるのです。でも、時間にルーズな人は違います。自分の評価をするのは自分自身なのです。本来はそれが一番生きやすい方法です。でもそれが行き過ぎると、時間にルーズになるなど周りの迷惑になってしまうのです。 つまり時間にルーズな人は他者評価をいっさい気にしていません。別にどう思われようといいという開き直りではなく、特に気にもしていないのです。そこが「遅刻しないで!」と言っても無駄な理由になります。
特に困っていない
時間にルーズな人は、特に困りません。自分が時間にルーズであるということに、困り感がないのです。時間にルーズな人にとって、遅刻癖は、なんとか治したい、治さなければならないものではないのです。 おそらくどうしても本人にとって必要なことであれば時間に間に合うように行きます。例えば、大好きなプロレスの試合を見に行く。そういった時は時間通りに現れます。つまり自分にとって重要な予定かどうかで使い分けるので、困り感はないのです。
相手の気持ちになれない
時間にルーズな人は、相手の気持ちになってみるということができません。自分が来ないことで、相手がどれほど困っていたかということを想像できないのです。なぜかというと、自分が待つ方の立場であっても、時間にルーズな人は平気だからです。 だからこそ時間にルーズな人に、どれほど待たされてしんどかったかを訴えても、あまり意味をなしません。よく理解できないのです。
時間感覚が大きくズレている
時間にルーズな人は、そもそもの時間感覚が普通の人と違います。とてものんびりした中で生きていると言えばわかりやすいでしょうか。 感覚というのは、非常に主観的なものです。ただ、ゆっくりと感じていても、実際の時間自体は過ぎています。そのため時間にルーズな人も、時計を見て「あれ?こんな時間になっていた!」とびっくりすることが多々あります。つまり本人の感覚的な時間だけがゆっくり過ぎているのです。 目を閉じて1分たったと思ったら手を挙げるテストがあります。時間にルーズな人は、たいがい時間を大幅にオーバーして手を挙げます。
時間にルーズになるのは携帯のせい?
携帯が普及したことで、どこにいても連絡が取りあえるようになりました。もし遅刻をしたとしても、メールやLineで「遅れるから先行ってて」と言えば、相手を待たせずに済みます。また、先に行ってもらっても、電話をかければ一発で集合できます。 便利になったことで、時間通りに集合しなくても相手が困る状況になりにくくなりました。その影響で、時間にルーズな人はさらに増えています。時間にルーズな人は、そもそも罪悪感もないのに、ますます「まあいいか」になっていまうのです。
時間にルーズな人の対処法・付き合い方
時間にルーズな人と関わってしまうと、ちゃんと時間通りに来た自分がなんだったのかとイライラしたり心配になったりして気持ちが疲れます。また、自分との予定はあまり楽しみじゃなかったのかと悲しい気持ちにもなります。そうならないための対処法と、付き合い方を紹介します。
彼氏・彼女との付き合い方
時間にルーズな人は、朗らかで器も大きくブレがないので、実は割とモテる人が多いです。でも付き合ってみたらびっくり。振り回されるし、相手が自分を大事に想っているのか、わからなくなる場面も多いです。 例えばデートをするときも、時間にルーズなので普通に遅刻をしてきます。「デートは楽しみではなかったのかな」と考えてしまいますよね。でも違います。あなたへの愛情がないのではなく、そういう人なのです。 では時間にルーズな人が恋人だったときは、どう付き合えばいいのでしょうか。
遅刻を前提にする
「治して!」「好きならちゃんと来て!」と言っても、時間にルーズな人は変わりません。一番有効なのは遅刻を前提にするということです。例えば10時に待ち合わせと言っても、自分の中では12時までに来たらいいくらいに考えておきます。 それまでの時間は来たら一緒に行けばいいし、来なかったらひとりでショッピングを楽しもう、そんな風に計画をしておくのです。すると10時15分になっても来ないな、じゃあショッピング行こう、で済むのです。 ずっと待つことで、イライラしたり不安や心配になったりしてしまいます。だからこそ、意図的に待たないようにすることが、時間にルーズな人と付き合う一番楽な方法です。
相手の家を集合場所にする
時間にルーズな人を動かすくらいなら、自分が行った方がストレスもなく早く会えます。そういった意味で、デートの集合場所は相手の家にしてしまうと気持ちが楽です。「早く行こう」と、準備を手伝ってあげるのもいいでしょう。
少しだけ見習う
おそらく時間にルーズな人の、柔軟さや朗らかさが好きになったポイントなのではないでしょうか。だとしたら、そのいいところを少しだけ見習って、自分にも取り入れてみましょう。 映画の時間に間に合わなかったら、ぶらぶらと路地巡りをしてみるとか。新しい発見があるかもしれません。時間にルーズな人の柔軟さは人生を楽しくしてくれます。ルーズになりすぎるのは考え物ですが、ぜひ少しだけその良さを取り入れてみてください。
仕事の同僚の対処法
仕事の同僚に時間にルーズな人がいると大変ですね。重要な仕事も、平気で遅刻してきて一緒に叱られたなんてことがあると、平静ではいられません。仕事の同僚が時間にルーズなときはどう対処すればいいのでしょうか?
早めの時間を伝えておく
遅れることを想定して、時間にルーズな人がチームにいるときは、早めの集合時間に設定することをおすすめします。ただその方法はひとつ注意点があります。早めだと勘づかれると、また遅れてきます。なので、多少遅刻も許されるときは、通常の集合時間にするなど緩急をつけるといいです。
遅れた場合どうなるかを宣告しておく
時間にルーズな人には、もし遅刻してきたときに、一番最悪のケースを伝えておくことは有効です。「あなたのやっているプロジェクトがすべて流れるよ」「次は減給になるよ」と明言しておくことが大事です。 それでも時間に遅れてきたときは、きちんと宣言した通りの罰則を与えます。そうすることで、ルーズではいけない場であることを知らせるのです。 ただし、常にギチギチなのは、時間にルーズな人を追い込んでしまいます。多少は目をつむることも必要なことです。
親戚との付き合い方
親戚の中で時間にルーズな人がいる場合もあります。「お昼すぎに行くね」と言ったのに、待てど暮らせどやってこない。やっと現れたら、夕方で夕飯もちゃっかり食べていく。待っている方は、一日無駄になり、やるせない気持ちになってしまいます。
出かける予定があると先に伝える
親戚の場合は、「15時から出かけるけど、それまでならいるよ」と前もって、時間を区切っておきましょう。時間にルーズな人も、相手が親戚ということで、よりルーズになりがちです。だからこそ、振り回されないように、先に予定を伝えておくのです。 これは家に来ると言っている場合に有効な方法です。時間までに来なかったときは、実際に買い出しに出るなど家を空けると尚いいでしょう。
誰かが迎えにいく
結婚式や法事など、遅刻ではいけない場合は、誰かに迎えにいってもらいましょう。おしりをたたく人がいれば、だらだらしながらも動いてはくれます。お目付け役はしんどいかもしれませんが、遅刻されるよりはマシです。 前もって「朝10時に迎えに行くからね」と準備時間も考慮した時間を伝えておきます。それでも行ったら、おそらく一から準備になるでしょう。それも考慮しておくと、あまり腹がたちません。 時間にルーズな人は、誰かに押されないと、延々マイペースに動きます。
時間にルーズな人の結婚は?
こんな困ったさんな時間にルーズな人ですが、結婚はどうなのでしょうか? 恋愛でも書いた通り、時間にルーズな人は意外とモテます。その独特のゆったり感に、気持ちがほぐされる部分もあるからです。あらゆる場面にルーズですが、きっちりしすぎてしまう人には、ちょうどいい緩和剤になりえます。 時間にルーズな人と結婚すると、おしりを叩かなければならない機会が増えます。のらりくらりの時間にルーズな人に、イライラしたりすることもあります。でも、あまり悪びれた様子もなく、朗らかにいるため、怒っても仕方がないという気持ちにさせられます。
もしあなたが諦めて時には一緒にのんびりを楽しめる人であれば、いいパートナーになれると思います。ただ、非常に多岐にわたってのルーズさがありますので、神経質になりがちな人にとっては、積み重なってしんどくなっていってしまう可能性もあります。
あなたは時間にルーズ?診断してみよう
あなたは時間にルーズな人でしょうか?以下の質問に<はい/いいえ>でお答えください。
- 待ち合わせ時間をあまり意識していない
- 待ち合わせ自体を忘れたことが割とある
- 人からよく、のんびり屋さんだねと言われる
- 時計をあまり見ない
- あまりイライラしない
- 焦るの意味がよくわからない
- 待つのは苦ではない
- 動きが俊敏ではない
- 旅行なども行き当たりばったりで大丈夫
- よく「早くしてよ!」と言われる
いかがでしたか? <はい>が5個以上当てはまる人は、もしかしたら時間にルーズな人かもしれません。 <はい>が7個以上当てはまる人は、間違いなく時間にルーズな人です。周りが困っていませんか?
時間にルーズな性格を克服する3つの方法
時間にルーズなのは気にならないけど、このままでは彼女にフラれてしまう!このままでは仕事を首になってしまう!そんな時は、時間にルーズな性格を頑張って克服しましょう。
時計を早めておく
時間にルーズな人も、朝起きたときくらいは家の時計を見たりすると思います。時間をあえて1時間ほど早くしておくと、いいでしょう。その時に、1時間早いから大丈夫と余裕でいてはいけません。自分は行動がゆっくりであることを自覚しましょう。
時間通りに行けたらご褒美
これは、トークンエコノミー法といって、ご褒美で自分を動かす方法です。もし時間通りに着けたら自分にご褒美をあげます。例えば、欲しかった靴を、その足で買いに行っていいとか。そうやって自分の中で集合時間に合わせればいいことがあることを学習していくのです。
まずは自覚を!
時間にルーズな人が一番大事なのは、自分がルーズな人間であることを自覚することです。時間にルーズな人は、たいがいが自覚していません。周りが自分よりももっと早く用意して来ているということに気づきません。 もし治したいと思ったのなら、それは大きな一歩です。自覚することで、遅れないようにしようとする力が働きます。そうすれば遅刻も少しずつ減っていくでしょう。
時間にルーズな国は?
日本は世界的に見ても時間に正確に動く国民です。世界には国全体がルーズで日本人が行くとカルチャーショックばかり受ける国があります。
インド
インドは国全体が時間にルーズです。仕事ですら、日本の時間にルーズな人レベルが普通です。「2時から会議」は「2時から3時までに集合して会議」というニュアンスです。国民全体が寛容で、遅れてもみんなそれほど気にしていません。
スペイン
スペインも時間にルーズな国民です。国全体が朗らかな人の集団で、「まあいいよ!」と心が広いです。ちなみに、時間にルーズな人は他の部分もルーズと言いましたが、スペインは男女関係も非常にルーズです。浮気は当たり前の行為だそうです。
ブラジル
南米は、全体的に時間にルーズです。やはり温かい気候であるほど、人はルーズになりがちなのかもしれません。ブラジルは勢いのある国ですが、陽気で小さなことに気を留めません。そのため時間に20分遅れたとかは、ブラジルの人にとっては本当に小さな小さなことなのです。
何事もそこそこが一番
あまりにも時間に厳しすぎるのも、常に気持ちが張っていて、疲れてしまいます。かといって時間にルーズな人のように、他人の迷惑も気に留めずマイペースでは困りものです。何事もそこそこ、ほどほどが一番なのです。 時間にルーズな人は、それゆえのいい面もたくさん持ち合わせています。だからこそ周りが許してくれている部分もあります。でもそこに甘えてばかりはいけません。遅れるにしても連絡を入れてあげる手間ひとつが、相手への思いやりになります。 逆に時間にルーズな人に振り回されている人も、心配はそこそこにするのが一番です。事故にあった可能性よりも、今日もいつも通りに時間を見ていなくて遅れている可能性のほうがよほど高いのです。だから、気にしないで自分のしたいことに時間を使いましょう。
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