包容力のある人に憧れる人はとても多いです。なぜ彼らはあんなにいつも落ち着いていて優しく、誰からもモテるのでしょうか。包容力のある人の行動や態度の特徴と、包容力のある人とない人の本質的な違いに迫りました。包容力のある人になるための5つの方法も!
包容力のある人とはどんな人?
包容力という言葉は、「包み込み」「受け容れる」「力」と書きます。 字を見るだけでもイメージができますが、「包容力」という単語を辞書で引くと、「過ちや欠点なども含め、相手のさまざまな点を受け入れることができる心の広さ」と書かれています。 包容力のある人に憧れ、包容力のある人になりたいと考える人は多いと思います。今回は、包容力がある人の特徴や、どうすれば包容力のある人になれるのかについてお伝えします。
包容力がある人の特徴9つ
包容力のある人、と聞いた時、どんな人を想像するでしょうか? 包容力のある人の行動や態度の特徴をまとめました。
1.いつも笑顔
あなたの周りの包容力のある人を思い浮かべた時、その人は「笑顔」ではありませんか?包容力のある人は、基本的にいつも笑みを浮かべています。 笑顔には、人を安心させる効果があるというのは、心理学や行動学の研究によって立証されています。 包容力のある人は、笑顔が人を安心させるということを無意識的に知っていて、普段から笑顔を絶やさないように心掛けているのでしょう。
2.聞き上手
包容力のある人の特徴2つめは、「聞き上手である」ということです。 包容力のある人は、頭ごなしに他人を否定することはしません。まずは相手の話にじっくりと耳を傾け、「そういう考えもあるね」「あなたはそう思ってるんだね」と肯定します。 また、包容力のある人は、人の話をただ聞くだけではなく、必要に応じて適切なアドバイスをすることもできます。ですが、そのアドバイスも決して押しつけがましくなく、そっと寄り添うようなものであることが多いのです。 会話を通して、話した人に「またこの人と話したい」と思わせるような、安心感を与えられる人であると言えるでしょう。
3.人にかける時間や手間を惜しまない
「自分の時間や手間を出し惜しみしないで、他人のために尽くせる」というのも、包容力のある人の特徴です。 包容力のある人は心に余裕があるので、自分のことばかりでなく、他人のことも考えることが自然とできます。 相手が幸せだろうか、楽しいだろうか、と自然に思いめぐらすことができ、そのためにできることが自分にあると思えば、時間や労を惜しみません。スケジュールなども、なるべく相手の都合に合わせるようにしてくれます。 自分がそうしたことによって相手が喜んでくれたら、それだけで嬉しい気持ちになれる人たちなのです。
4.どんな人とも上手に付き合える
包容力のある人は、「どんな人とでも上手に付き合える」という特徴があります。 包容力のある人は、相手を理解し受け入れる力のある人なので、相手が少し変わった人であっても、気難しい人であっても、イライラすることなく「この人はこういう人なのだな」と受け止めることができます。 そういった付き合い方が難しい人たちも、そんな包容力のある人たちの前では、なぜか少し性格に角が取れたようになったりするのも不思議です。包容力のある人たちの癒しパワーのなせる業でしょうか。
5.自信を持たせてくれる
包容力のある人たちは、他人に自信を持たせるのがとても上手です。 なぜなら、彼らは他人の良いところに自然と目が行く人たちで、しかもそれを伝えることが上手だからです。 「あなたのそういうところが素敵だね」「すごいね!」など、包容力のある人たちが人に投げかける言葉は、大抵ポジティブで温かい肯定の言葉です。 包容力のある人たちと一緒にいると、自分が素敵であったり素晴らしい能力があると信じることができるようになります。包容力のある人たちが誰からも好かれる理由がよくわかりますね。
6. 痛みや辛さをわかってくれる
包容力のある人は、他人の心の動きに敏感で、特に「相手が辛いときや悲しい時、それを放っておくことができない」という、心からの優しさを持っています。 話をすることで相手の気がまぎれたり、辛い気持ちが軽くなるようなら、眠くても、次の日が仕事でも、時間を惜しまず話に耳を傾けてくれます。 相手の苦しみや悲しみに対して、自分にしてあげられることが何もない時は、黙ってそばにいて手をさすってあげたり、そっと温かい食べ物を用意してあげたりします。 決して無理強いはせず、相手の辛さや悲しさにそっと寄り添うことができる人です。
7.困った時こそ助けてくれる
「困った時こそ手を差し伸べてくれる」のが、真に包容力のある人です。 上の「6. 痛みや辛さをわかってくれる」で書いたように、人の辛い気持ちや悲しい気持ちにそっと寄り添うことが得意な彼らですが、もし自分にしてあげられることがある時には、相手のために力を尽くせる人たちでもあります。 包容力のある彼らは、困っている人や辛い思いをしている人を、決して見捨てることはしないのです。
8.どんなことにも落ち着いて対処できる
包容力のある人は、常に「落ち着いて行動する」ことができます。 仕事でも恋愛でも、予想外のトラブルや不快な出来事に見舞われることは避けられません。けれど、包容力のある人は、そんな状況でもうろたえたりイライラすることはなく、落ち着いて対処することができます。 なぜそんなことができるかというと、包容力のある人は、突発的なトラブルや不運でさえも、包み込んで受け容れてしまうことができるからです。 そういうものだ、と一旦受け入れてしまえば、あとはできることをするか諦めるかしかないので、肚が据わり、落ち着いた対応を取ることができるようになるのです。
9.悪口を言わない
包容力のある人は、まず悪口を言うことがありません。 その場にいない人の悪口で盛り上がってしまうことは、職場や友達関係ではよくある光景ですが、そんな時でも彼らはそっとその場を離れるか、さりげなく他の無難な話題を提供して話の流れを変えたりします。 また、悪口や陰口を言わないだけでなく、包容力のある人たちは、他人の短所を指摘すると言うこともあまりありません。 彼らは、人間なら短所など誰にでもあるもので大した問題でもないし、できないことや苦手なことは、できる人や得意な人が補えばいいのだ、と大らかに考えているからです。
包容力の本質は?ある人とない人の違い
それでは、包容力のある人とない人の、本質的な違いはどこにあるのでしょうか。 まず、先に述べたように、包容力は「受け容れる力」です。包容力のある人とは、言い換えれば、他人を受け容れるための「器が大きい人」と言うことができるでしょう。 どんな相手でも大らかな気持ちで受け入れられる、トラブルが起きてもうろたえずに落ち着いて対応できる、そんな人としての器の大きさの違いが、1つめの本質的な違いです。
そもそもの人としての器の大きさに加えて、包容力のある人とない人の本質的な違いは、「人を大事にしているかどうか」にもあります。 この場合の「人」には、他人はもちろんですが、包容力のある人その人自身も含まれます。包容力のある人は、自分を含めた誰のことも責めないし、否定しません。大きな愛情で包んであげることができるのです。 自分にも他人にも優しく、大切にできる人、それが本当に包容力のある人なのでしょう。
包容力のある人はなぜモテる?
理想の恋人の条件に、「包容力がある人」と答える人は、男女ともに非常に多いですね。ではなぜ、包容力のある人は男女ともにモテるのでしょうか? それは、人には「承認欲求」というものがあるからです。アメリカの心理学者アブラハム・マズローが主張した人間の5大欲求のうちの1つで、自分が価値あるものと認められ、尊重されることを望む欲求のことです。 人はみな、誰かに認められ受け入れられたいという本能的な欲求があります。十分にその欲求を満たしてくれる包容力のある人に心惹かれ、恋愛や結婚をするならこの人、と思うのはごく自然なことと言えるでしょう。
包容力診断!あなたは包容力がある?
ここまで包容力のある人についてお話ししてきて、では自分は包容力がある人間なのか?どうなのか?気になりますよね。以下に、簡単なチェックシートを作ってみましたので、セルフチェックしてみてください。 ・恋人ができても、束縛する方ではない ・人と会話するときは、相手の話を聞く側になることが多い ・困っている人を見ると放っておけない ・感情的になることは少ない方だ ・恋人や友人の夢や目標は応援したい ・人と行動するときは相手のスケジュールに合わせることが多い ・恋人と会えなくて不安や寂しさを感じても冷静でいられる ・人の悪口はよほどでない限り言わない ・人の良いところに目がいく方だ ・自分と違う意見や価値観を聞いても何とも思わない 「yes」と答えた数が多いほど、あなたは包容力が高いと言えるでしょう。
包容力のある人になるための5つの方法
包容力のある人になりたい、という憧れは誰もが一度は思うのではないでしょうか。 ここからは、包容力のある人になるために、今日からできることをまとめました。
1.相手の話をしっかり聴く
包容力のある人になるためには、まずは相手の話をしっかり聴くようにすることから始めましょう。他人と話すと自分の話ばかりしがちな人は、自分の話をしたあとは相手に話を振る、ということから始めてみましょう。 相手の話を聞くのに慣れていない人は、これが意外なほど難しいことにすぐに気が付くでしょう。 話を「聞く」のではなく「聴く」のがポイントです。漢字の通り、「耳で聞く」のではなく、相手の話に興味関心を持って「心で聴く」というイメージです。
2.感情的になるのを我慢する
嫌なことがあった時、腹の立つことがあった時、感情の赴くままに他人を攻撃したり、イライラして物に当たったりするのはやめましょう。 短気は、包容力とは対極にある性質です。沸き起こった感情を抑えることは非常に難しいことではありますが、包容力のある人になるためには忍耐も必要です。 とはいえ、感情を完全に殺し、無かったことにしろというわけではありません。不快な気持ちや怒りを表に出すことは、精神衛生上とても大切なことです。そういった感情の出し方を工夫する必要があるというだけです。 感情のままに反射的に怒りをぶつけたり、他人を攻撃するのではなく、一旦その場を離れるなりして心が落ち着いてから、冷静に話をすればよいのです。
3.ネガティブ・自己否定をやめる
もしあなたがネガティブな考えに囚われやすかったり、自己否定をする癖がある、と自覚があるなら、それは意識して直していきましょう。 他人を受け入れる包容力と、自分に向ける否定やネガティブは、一見無関係なように思えます。ですが、ネガティブや自己否定は、自分の心を攻撃する行為であり、あなたを落ち込ませ心の余裕を奪います。 心の余裕がない人に、本当の意味で他人を受け入れ許すことは困難です。他人に優しくできる人になりたければ、まずは自分に優しくできるようになるのが大切なのです。
4.体を鍛える
包容力という「心の在り方」とは全く無関係なようですが、体を鍛えることは、包容力を身につけるのに非常に有効です。 よく言われるように、体と心は繋がっています。体を鍛えることで、心も鍛えられるという側面があるのです。 体を動かすことで脳内に分泌される快楽ホルモンによって、脳や心がスッキリし気持ちも上向きにしてくれます。そして、体が鍛えられ引き締まってくると、それが自信につながり、その自信が心の余裕を生みます。 遠回りなようですが、そうやって心を健やかに保つことや、自分に自信を育てることが、包容力に繋がっていくのです。
5.見聞を広める
本を読んだり、色々な体験をしたり、様々な人と話をしたりして、見聞を広めることもまた、包容力を育てるのには大切なことです。 読書は、様々な人の考えに触れたり、色々な人の人生を疑似体験することで、自分にはない発想や考え方を理解する格好の機会となります。 色々な体験を積むことや、話したことのないタイプの人と話すことも、視野が広がり、心のキャパシティが広がるきっかけになります。 実際、包容力のある人の話を聞くと、同じ年齢の人と比べて人生経験が豊富であることが多いものです。経験値の高さは包容力と比例するのです。
包容力を身につけると、あなたもあなたの周りも輝きだす
今回は、包容力のある人について、その行動の特徴や本質、包容力のある人になるための方法などをお伝えしました。 包容力があるということは、恋愛のみならず、仕事や友人関係などあらゆる人間関係において、好まれ重宝される素質です。 包容力を身につけるためには、我慢をしなければならない場面もありますが、それを補って余りあるメリットがあります。できることから少しずつ、取り組んでみてくださいね。
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