義理人情に厚い人の特徴・心理的理由を解説!義理人情と合理性どちらが大事か?

人間関係

義理人情のある人は社会規範や自分が正しいと思ったことに徹しようとします。あなたの周りにも気配りが上手く、友達の誘いに必ず参加する人はいませんか?この記事ではそうした人の特徴・心理の他義理人情を重視することのメリット・デメリットについても説明します。

義理人情の意味とは?義理人情のある人とはどんな人?

「義理人情」とは「義理」と「人情」という言葉を組み合わせた言葉です。「義理」とは「世の中の道理」のことで、「人情」とは「人の心の動きのこと」を言います。 本来は「人を縛る規則(義理)」と「人の感情(人情)」は真逆の考え方ですが、「義理人情」という場合は「物事の規範や道徳を守ったり、人の心の動きを考えること」を言い、「義理人情が厚い人」は周りの人のことを考えて正しいことをしようとする人のことを意味するようになりました。 「義理人情が厚い人」は常に周りに気を配っていて、困っている人がいたら積極的に助けたり協力してくれますし、その反対に間違ったことをする人がいればハッキリとそれを指摘して行動を正すように促します。

義理人情のある人の特徴

義理人情がある人は社会規範や自分が正しいと思ったことに徹しようとします。 そうした心がけをしている人にはいくつか典型的な行動特徴があります。その特徴についてこの章でご紹介します。 あなたの周りに個々に見られる特徴がある人がいたら、義理人情があり人から信頼される人である可能性があります。

気配りが上手

義理人情がある人の特徴の1つ目は「気配りが上手」ということです。 義理人情がある人は人の助けになることや役立つことは率先してやるようにいつも心がけており、職場や一緒に働くチームメイトがなにか困っていることはないかと気を配ってくれています。 そのため自分から協力してもらうようにお願いしなくても目ざとく自分の状況を察してくれて、先回りして対応策を考えてくれたり一緒に状況を打開するための方法を考えてくれます。

お世話になった人には必ず恩返しをする

義理人情がある人の特徴の2つ目は「お世話になった人には必ず恩返しをする」ということです。 義理人情のある人は人との関係を自分から崩すようなことはしません。そのためお世話になった人からの恩は忘れずに、やってもらったことに感謝して必ず恩返しをするようにしています。 恩返しをすることは「義理」を通すことでもあり「人情」を考えた好意でもあるので、特に重視されていることで、その後もお世話になった人との良好な関係を維持するためには、贈り物をしたり結果で答えるといった恩返しは必ずします。

約束は必ず守る

義理人情がある人の特徴の3つ目は「約束は必ず守る」ということです。 義理人情のある人は人に迷惑をかけてしまうようなことは絶対にしない心に決めているので、どんなに小さな約束であったりプライベートで遊びに行く時の集合時間も必ず守ります。 義理人情のある人はこうした小さなことの積み重ねで周りの人から信頼を得られたり、良好な人間関係の維持につながることを肌感覚で理解しているので、必要であれば自分のスケジュールややるべきことを返上してでも約束を守ろうとしてくれます。

飲み会にはほぼ参加してくれる

義理人情がある人の特徴の4つ目は「飲み会にはほぼ参加してくれる」ことです。 義理人情のある人は人からの誘いはほとんど断ることがありません。人からの誘いを断れば相手の好意に背いてしまったり、さらに深い人間関係を構築するチャンスを逃すことになると考えるので、スケジュールを空けてでも参加してくれます。 また、義理人情のある人は飲み会の場では自分が感じではなくても積極的にその場を盛り上げたり、オーダーや使い終わった食器の処理などをかって出てくれて、飲み会の場が円滑に進むように動いてくれます。

マメに連絡をくれる

義理人情がある人の特徴の5つ目は「マメに連絡をくれる」ということです。 義理人情のある人は一度関わった人とは長くいい関係を維持していきたいと考えているため、以前話したことは小さなことでも覚えていてふとした時に連絡をくれて「この前話してたことは解決出来た?」と気にかけてくれます。 こうした人情味のある行動が普段から積み重ねられることで、義理人情のある人には信頼がうまれたり好感を寄せる人が増え、義理人情のある人自身が窮地に立たされた時には積極的に協力してくれる人がいます。

安請け合いしない

義理人情がある人の特徴の6つ目は「安請け合いしない」ということです。 自分には出来ないことを引き受けた瞬間は依頼者から感謝されるかもしれませんが、その依頼や求められている結果が出せない時は、依頼者の期待を裏切ることになります。これは義理も人情も考えていない好意です。 したがって義理人情がある人は深く考えずに安請け合いすることはせず、依頼を受けた時もその仕事にどれだけの時間がかかりそうかといったことや、本当に自分が出来ることなのかをよく考えてから引き受けます。

人からの信頼が厚い

義理人情がある人の特徴の7つ目は「人からの信頼が厚い」ということです。 ここまでの特徴からも分かる通り義理人情がある人は、自分の行動が相手に同影響するかに細心の注意を払って行動することが出来ます。そして実際に人に迷惑がかかる好意をすることはほぼありません。 そのため周りにいる人も「あの人は人のことを考えられる人」「あの人に頼んだら必ず結果を出してくれる」と考えるようになり、義理人情がある人の周りにいる人からの信頼が非常に熱くなります。

義理人情のある人の性格

義理人情がある人は常に自分の言動が周りの人にどんな影響を及ぼすかに注意をはらい、正しいことをやろうとする人です。 この章ではそうした義理人情がある人の行動特徴に影響する性格について紹介していきます。義理人情を考えて行動出来るようになりたい方はここで紹介する性格や価値観を真似てみて下さい。

仲間思い

義理人情がある人の性格の1つ目は「仲間思い」ということです。 「人情」という言葉が使われている通り、義理人情がある人は人との関わりを大切にしている人です。そのためチームメイトとは良い雰囲気の中で仕事がしたいと考えていて、チームの和が乱れるようなことを自分からすることはありません。 チームメイトが困っている時もチーム全員で勝つことを目指して、積極的にその人のフォローに入り困難な状況を打破するために、解決に向けて一緒に活動してくれます。

礼儀正しい

義理人情がある人の性格の2つ目は「礼儀正しい」ということです。 人に対する礼節を欠いてしまえばその人から反感を買ったり、道理に反することを平気でする人という印象を持たれてしまうようになります。こうしたことは義理人情がある人は絶対にしません。 良好な人間関係を作り維持することや恩に報いるということが義理人情のある人の信条なので、目上の人には敬意を払いチームメイトとは節度のある関わり方をして、自分から相手の気分を害することはしません。

筋を通す

義理人情がある人の性格の3つ目は「筋を通す」ということです。 「筋を通す」とは「道理にかなうことをする」という意味ですが、「義理堅い」とも言えます。つまり人から施しを受けたらお返しをする、間違った好意をしたら自分の非を認めて謝罪をするという当たり前のことをめんどくさがらずに確実にこなすということです。 義理人情のある人はチームメイトを助けるなど人情味のあることもしますが、その前段階としての人として通すべき筋を通すこともなおざりにしません。

前向き・ポジティブ

義理人情がある人の性格の4つ目は「前向き・ポジティブ」ということです。 義理人情のある人は周囲の人との良好な人間関係を維持していくことを大切にしています。そうした関係を維持するのには、自分自身がネガティブでとっつきづらく暗い印象を持たれていては実現しません。 チームで活動する時にもチームの雰囲気をポジティブなものにするためには最低限自分だけは前向きに物事を考えて、チーム全体の士気が高まるようにする必要があります。

真面目

義理人情がある人の性格の5つ目は「真面目」ということです。 この「真面目」というのは日常会話で言われるような「冗談が聞かず融通がきかない人」というニュアンスではなく、「自分がやるべきことにしっかり取り組み人と正直に接する」というニュアンスです。 「ひたむき」とも言えますが、自分の仕事に誇りを持って取り組み求められている成果をだそうとして、自分の仕事についてやれることをすべてやり、人の期待に答えようとする意志が強いということです。

堅実

義理人情がある人の性格の6つ目は「堅実」ということです。 どんなに人のことを考えて道理を通そうとしても自分の足元がおぼつかなければ、まずは自分の状況をなんとかしなければならなくなります。そのため義理人情のある人は自分の足元はしっかりと固めているためとても堅実です。 人の助けになるためにはまず自分自身が自立して、ほんとうの意味で人の助けになるために必要な能力やスキルを身に付けているのが義理人情のある人で、普段からも継続的に学ぶべきことを学んだりスキルアップにつながることを日々こなしています。

義理人情の根底にある心理とは?

義理人情のある人が自分の足元をしっかり固めていて、その上で周りの人との関わり方を考えて助けになることをしているということが分かりました。次はそんな義理人情のある人が普段どんなことを考えているかご紹介します。 ここで紹介する義理人情のある人の心理を参考にすることであなたも仲間思いで信頼の熱い人に近づけるようになります。

「良好な関係を長く続けたい」と考えている

義理人情がある人は「良好な関係を長く続けたい」と考えています。 ここまでの説明でも何度か登場しましたが、義理人情のある人は常に周りの人との関わり方を考えています。そのため決して自分勝手な自己中心的な行動をとって、自分だけが利益を得られるように状況をコントロールすることはありません。 お互いに気持のいい環境を作るために自分自身は前向きにいることを心がけ、人に協力してもらったらお返しをしたり、自分に出来ること出来ないことをしっかりと理解して人からの期待に報いようとします。

「人の役に立ちたい」と考えている

義理人情がある人はいつも「人の役に立ちたい」と考えています。 人の役に立つことは義理人情のある人にとって大きな喜びであり、その喜びを感じられるようにするために自分に必要な努力を忍耐強く続けたり、周囲に自分が力になれる人はいないかといつも気を配っています。 そうした行為が「義理堅く人情味のある人」という印象に繋がり、周りの人からも信頼が厚くチームワーク精神が有り一緒に仕事がしたい人と思われるようになります。

「人に迷惑をかけてはいけない」という思いが強い

義理人情のある人には「人に迷惑をかけてはいけない」という思いが強いです。 義理人情のある人は「義理(物事の道理)」を通す人です。周りの人に迷惑をかけてしまうことは道理に反することであり、義理人情のある人の信条に反する行為になります。 そのため、日頃から周りの人に迷惑をかけないように自分の行動に細心の注意を払っており、もし周囲の人の迷惑になるようなことをしてしまった場合にはしっかりと謝罪をするように心がけています。

空気を乱したくない

義理人情のある人は「空気を乱したくない」と考えています。 人は何をするにしても完全に一人でやることは不可能です。何らかの形で人と関わり、コミュニケーションを取りながら活動することになります。 義理人情のある人はそのことをよく理解しており、スムーズに仕事を進めるために必要なチームの雰囲気やコミュニケーションとをつ必要のある人との関係に常に気を配って、人と接するようにしています。

義理人情のメリット・デメリット 

物事は全てが良いことではなく、メリットがあればその裏返しと考えられるデメリットも存在します。 義理人情のある人はここまでの説明から考えると周囲との人間関係が上手く構築出来て良いことばかりとも考えられますが、その一方で見方を変えればデメリットとなっていることもあります。 ここでは義理人情のある人についてその両面を見てみます。このメリットとデメリットを両方考慮した上でメリットを手に入れたい方は、ここまでの説明でご紹介した義理人情のある人の心理や行動特徴を真似してみましょう。

義理人情のメリット

義理人情がある人のメリットは、簡単に言えば「周囲との良好な人間関係」です。 人から信頼され、その反対に信頼出来る知人が多く、その結果仲間が多いという3つのポイントをそれぞれ説明します。

人から信頼される

義理人情がある人の1つ目のメリットは「人から信頼される」ということです。 義理人情のある人はチームワーク精神が強く、常に周りの人との協調関係を考えて行動します。そのため周囲からの信頼が厚いのが特徴です。 その結果仕事をする時も余計な不安を感じたりチームメイトが自分に対して不信感を抱いていないので、信頼関係を維持するためのコミュニケーションが不要で仕事がしやすくなります。

信頼出来る友だちに恵まれる

義理人情がある人の2つ目のメリットは「信頼出来る友だちに恵まれる」ということです。 義理人情のある人のチームワーク精神に溢れた行動は周りの人もよく理解していて、お返しとして周りの人も義理人情のある人のフォローをするようになります。 そうなれば義理人情のある人も周りの人を信頼出来るようになるため、周りには信頼感でつながった心強い友達が沢山出来ます。

お互いに助け合える仲間が多くなる

義理人情がある人の3つ目のメリットは「お互いに助け合える仲間が多くなる」 義理人情のある人は自分が持つ確かな実力で周りの人を助けますが、そのお返しとしてm割の人も義理人情のある人を支援するようになります。 義理人情のある人自身が周りの人の期待に答えようとコツコツと努力をしているので、お返しをしてくれるチームメイトもそのお返しのために自分の持つスキルや専門知識を使ってくれるため、周りには様々な分野で高い技能を持ちお互いに助け合える仲間が沢山出来ます。

義理人情のデメリット

義理人情のある人のデメリットは簡単に言うと「自分が犠牲になる」ということです。 もちろんそうした「犠牲」の見返りとして人との信頼関係や固い結束力を手に入れています。 ここでは自分の時間やお金がかかってしまうことと、自分のやるべきことが疎かになってしまうという3つのポイントについてご紹介します。

自分の時間を確保しづらくなる

義理人情がある人の1つ目のデメリットは「自分の時間を確保しづらくなる」ということです。 義理人情のある人は基本的に人からのお誘いは基本断りません。人間関係を大切にしている義理人情のある人にとっては当然のことです。 ただ、人との付き合いに時間を割けば当然自分の時間が少なくなり、やるべきこと・やりたいことに避ける時間は少なくなってしまいます。

自分のことが疎かになることもある

義理人情がある人の2つ目のデメリットは「自分のことが疎かになることもある」ということです。 義理人情のある人は「人のことを助けたい」という思いが強く、周囲への配慮や実際に支援に回ることも多くなります。 その度が過ぎてしまうと、気がつくと自分のことが疎かになりやらなければならないことが期限に間に合わなくなってしまうこともあります。

交際費がかさむ

義理人情がある人の3つ目のデメリットは「交際費がかさむ」ということです。 義理人情のある人は人からの誘いは断らず、スケジュール開けてでも参加しようとしてくれます。 人との関係を維持していく上では大切なことですが、そうした誘いに参加しているうちにどんどん交際費がかさんでいき、自分に使うべきお金が少なくなってしまうことになります。

自己犠牲と人間関係のバランスが大事です

義理人情のある人は人との関わりを重視する一方で、自分の時間・お金・体力を犠牲にしています。 普段から自己犠牲と人間関係のバランスを考えたり、自分の状況に応じてこのバランスを調整するように心がける必要があります。

義理人情と合理性どちらを取るべきか

人間関係を考える時は義理人情を大切にすることは重要なことですが、周囲には義理人情を疎ましく思う人もいます。 ここでは義理人情と合理性どちらを取るべきかの判断方法と合理性を重視する人との接し方について説明します。

義理人情は自分に負担

「義理人情のメリット・デメリット」でも説明したように義理人情のある人は自分の時間・お金・労力をかけて人間関係を手に入れています。 人との信頼関係は簡単に手に入るものではありません。義理人情のある人になるためには「義理人情のある人の特徴」でみたような行動が必要になります。 そのため自分の時間・お金・労力をかけてでも人との信頼関係が欲しいかということを、一度立ち止まって考える必要があります。

あなたはどう生きたいか?

義理人情を重んじた行動を取るべきかどうかを考える時にはまず、「あなた自身はどう生きたいか?」を明確にしましょう。 これを考えた上で、人と接する必要はなく自分一人で生きていきたいと思うのであれば義理人情を考える必要はありません。逆に人といい関係を作りながら生きていきたいと思うのであれば義理人情についても考える必要があります。 ただし、一つ注意すべきことは今自分が関わろうとしている人たちは「自分の人生において本当に関わるべき人か?」ということです。誰とでも関係を作れるのは良いことですが、自分の時間・お金・体力には限界があるのである程度深く関わる人は限定する必要があります。

義理人情が嫌いな人との接し方

世の中には合理性を極端に重視していて「義理人情は足かせになる」と考えている人もいます。 こうした人に人間関係を作るような関わり方をしようとしても、むしろ煙たがられるだけで、最悪の場合は相手側から関わることを拒否されてしまうこともあります。 それでもどうしても仕事上付き合わなければならない人といった場合には、自分からコミュニケーションを図る時は最低限の配慮は忘れず、基本的には必要なことだけをやりとりする「業務連絡」に徹しましょう。

目的に応じて義理人情をどこまで重視するか考えましょう!

人と関わる上では義理人情を考えることは必須です。 人と良好な関係を作るためにはある程度自分の時間・お金・労力を払う必要もあります。 ただし、自分にやるべきことがある時は自分のことを優先して、人の誘いも断る勇気が必要になることもあります。

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