自己憐憫とは、自分をあわれむ感情に酔ってしまう心理です。失敗が重なると、なんで私ばかりこうなのと思ってしまうことありませんか?その思いに酔ってしまうと、自己憐憫になってしまうかもしれません。自己憐憫の意味や陥る人の特徴、上手な接し方や対処法をご紹介します。
自己憐憫の意味や読み方は?
自己憐憫とは「じこれんびん」と読み、「自分だけがかわいそう」とか自分をあわれんでその感情に酔ってしまう心理です。誰でも、つらいと気持ちがしずむことはありますね。その気持ちをひきずって悲劇のヒロインのようになってしまった経験はありませんか? 自分は「なんて大変なの」と一時的に落ち込むことは自己憐憫ではありません。いろいろな心理的要因の中で、ずっとその気持ちをひきずり、自分へのあわれみに酔ってしまうと自己憐憫になってしまいます。
自己憐憫の使い方・例文
自己憐憫とは、それほど頻繁に使う言葉ではないかもしれません。自己憐憫という言葉を誰かに使った経験はありますか?「自己憐憫を」がどのように使われているのか、例文からみていきたいと思います。
「自己憐憫にひたる」という使い方をすることがあります。これは「自分があわれ」とか「かわいそう」という心理に、どっぷりとつかっている状態のことです。否定的な意味で使用されています。 「捨てられた私はなんてかわいそう、とうっとり自己憐憫に浸っているのだ。なんて下らない。」武宮ゆゆこ『とらドラ!第05巻』より引用 「自己憐憫の片鱗」という使い方をする場合があります。これは、自分をかわいそうに思って、その感情をひきずったり、酔っているような部分はないという意味です。 「モーガンの回想には郷愁や自己憐憫の片鱗もなく、あるのはただ一種のもの悲しいおかしさだけだった。」クラーク『楽園の泉』より引用
自己憐憫の類語
自己憐憫の類語として「自己卑下」「自己否定」「自己嫌悪」という言葉があります。自分を価値ないものとして悲観的にみるという点で、同様の意味として使われます。 「自己卑下」「自己否定」は、どうせ私なんてと自分は劣ったものとか、自分は大したことがないのだと、自分を肯定的にみていない表現です。「そんなことないよ」など擁護を求めているという心理が隠されています。自己憐憫の人の心理に近いものです。 「自己嫌悪」は、悲観的に自分を見る点では同じですが、自分で自分を嫌いになるという意味でもあります。
自己憐憫の対義語
自己憐憫の反対の対義語は何にあたるのでしょう。自己憐憫の直接的な対義語はないのですが、「憐憫」の対義語が、「非情」「無慈悲」です。「あわれむ気持ちがかけていて、むごいこと」という意味です。
自己憐憫の英語表現
自己憐憫を英語で表現するとどのように使っているのでしょうか。英訳すると「self-pity」といいます。
I fall in my self-pity with only hard things.
つらいことばかりと自己憐憫に陥る。
I belive her pitied herself, for her wept bitterly.
私にはひどく彼女が涙を流していたので、自己憐憫に陥っているのがわかった。
英語表現では一つの単語で自己憐憫を言い現わすものはありません。単語を組み合わせ複合的に表現されます。また、「self」(自身)、「pity」(残念、あわれみ)という風に単語単体で使うことの方が多いです。自己憐憫は、日本的な単語の意味あいが強いようです。
自己憐憫に陥る人の特徴
自己憐憫に陥るとは、「自分をあわれむ」というよくない状態にはいりこむという意味です。とても悲観的な意味で使われる場合が多いです。では、自己憐憫に陥る人には、どんな特徴があるのでしょうか?どんな人が陥りやすいのかを、性格や心理面からも分析していきたいと思います。
ナルシスト
自己憐憫に陥る人には、ナルシストの傾向が強いと言えます。ナルシストは「自己愛」「うぬぼれ」「自己陶酔」が特徴です。「「自分が大好きで外見をやたら気にする」「鏡に映った自分を称賛する」などするので、周りからは痛い人と思われます。 ナルシストで自己憐憫に陥る人は、鏡を見てうっとりするなど外見にこだわりが強く自分に自信たっぷりという性格です。逆に、もろくて傷つきやすい一面も持っています。 自己憐憫に陥りやすいナルシストの人は、ほんとうの自分を愛しているようで、理想の自分を愛しているのです。本当は自分に自信がなく、コンプレックスの塊という心理を隠しています。逆に自分だけが特別と思いこもうとしている心理状態にあります。
トラウマがある人
トラウマがある人は、自己憐憫に陥る可能性が高いと言われています。トラウマがあるため、自分なんてと卑屈になるので、面倒な人と思われがちです。 トラウマがある人は、自分はダメだとか自分の価値がいちじるしく低い感情を持っています。自己否定が強く自己卑下してしまう性格なので、自己憐憫になってしまうのです。 「子どもの頃から否定され続けてきた」、「受け入れてもらえなかった」などの経験からできた心の傷のため、他人を信用できなくなり、自己防衛している心理作用のため、自己憐憫に陥ってしまうと言えます。
自己中心的
自分のことにしか興味がなくて、自分のことばかり大事なので、自己陶酔してしまうという特徴があります。自分に酔ってしまうために、自己憐憫になるのですが、わがままな人だと周りを不快にさせてしまいます。 自己中心的で、自己憐憫に陥りやすい人は「自分がいつも中心でいたい」「自分さえ良ければいい」という自分勝手な性格をしています。相手のことを考えず、相手を思いやる気持ちが欠如しているとも言えます。 「自分だけに注目してほしい」、「かわいそうなのもつらいのも自分だけ」と周りに理解を示し、認めてほしいという心理が働いている人が多いです。自分だけに酔ってしまうことで、自己憐憫にはまるのです。
マイナス思考
自己憐憫な人は、マイナス思考という特徴がみられます。自分だけが不幸だと思ったり、なにをしても自分は上手くいかないなどと、否定的にばかり考えてしまうため、一緒にいると疲れてしまいます。 マイナス思考の人は、自己否定が強く自己肯定感が低い性格のため、自己憐憫に陥りやすいのです。 たくさんの失敗や挫折を繰り返したためか、自分に自信がなく自己卑下をしてしまいます。失敗を恐れ不安にとらわれている心理です。だから「どうせ」とか「無理」とかが口癖で、自己憐憫の傾向が強いのです。
依存体質
依存体質の人は、他人に依存し、自分を認めてもらえることで満足します。この欲求が強くなると自己憐憫になってしまいます。「自分てこんなにかわいそう」と悲劇のヒロインアピールばかりし、ウザい人と思われてしまいます。 依存体質の人は、問題を直視するのが苦手で、独りよがりになり、自分の欲求のまま相手に求めてしまう性格です。「自分」「独りよがり」というのは、自己憐憫の顕著なキーワードになっています。 依存体質で自己憐憫に陥る人は、「かわいそうね」「大変ね」など、相手に共感し認めてもらえることで自分の心を満たそうとする心理が働いています。
プライドが高い
プライドが高いと自己憐憫に陥りやすいです。自分は正しいし、悪いのは全て他人というように、他人を理解しない態度をとるので、敬遠され嫌われることが多いです。 自己憐憫になってしまう、プライドが高い人は「自分は間違っていない」、「原因は周りにある」と思い込んでいて、周りの話を聞けないということがあります。 自分が「間違っている」と素直に認めることができないです。必死に自己防衛しているので、価値基準が勝ち負けになってしまうという心理です。こういう自己憐憫の人は、とても苦しみます。
自己憐憫に陥る人の心理
やることなすこと上手くいかないという時がありますよね。そんな時あなたならどう思いますか?「私ばかりがかわいそう」あるいは「他の人も大変なんだから」、前者は自分のことだけを考えて、後者は客観的に言っているものです。 ここでは前者が、自己憐憫に陥りやすい人の発言です。自己憐憫に陥りやすい人の心理とはどのようなものなのかひもといていきたいと思います。
悲劇のヒロインに酔っている
悲劇のヒロインに酔っていると、自己憐憫に陥りやすくなります。「私ってこんなに不幸なの」と、自分の不幸な状況を大げさにアピールしてしまうので、周りは不快になります。 自己否定が強い性格のため、自分が幸せになれない、不幸でいる自分に安心するのです。自分の不幸という偽りの弱さを武器にしているともいえます。だからこそ自己憐憫ときれない関係になってしまいます。 悲劇のヒロインに酔ってしまうとは、自分のことしか考えられない、自己中心的な心理からきています。自分が不幸ということを周りに主張して、同情を得ようとしている心理とも言えます。
世の中の責任転嫁をしている
「自分は正しいけど全て世の中が悪い」と、いつも誰かのせいにしてまう人がいますよね。このような人は、自己憐憫に陥りやすい人で、周りの人達を困らせ、迷惑がられてしまいます。 このように自己憐憫に陥っている人は、自分の非を認められない、プライドが高い性格と言えます。自分の非を認めるのを極度にいやがります。 自分に自信がないため、虚勢をはり、自分は正しいと自分を守っているという心理からプライドが高くなり、それで自己憐憫にはまっていくのです。
自分という存在価値を認めて欲しい
自己憐憫に陥ってしまう人には「こんなかわいそうな私を認めて、頑張っている自分を分かって」というように承認欲求が強い特徴があります。自分という存在を認めて欲しいと強く思う人です。 そういう人は、愛されたりほめられた経験が少ないという人で、いつも満たされない不満が根底にあります。他人に認めて欲しいという、強い欲求に支配されている性格なので、必然的に自己憐憫に陥りやすくなります。 自己憐憫の人には、自分という存在価値を他人に認めてもらうことで、自分の存在を肯定的にうけとめようとする心理が働いています。
特別扱いされたい
「私は特別でしょ」友達がこんなこと言っていたらどう思いますか?扱いづらい人だとひきますよね。特別と思ってほしいという、自己憐憫に陥っている人の特徴です。 自分がちやほやされて育ってきた人は、自分が特別であると思ってしまう性格です。特別扱いされないなんて論外なので、自分が特別と思われる発言や態度をよくします。そのため、自己憐憫だねといわれるようになってしまいます。 共感され特別扱いされたくて、不幸エピソードを繰り返してしまうこともあります。裏側には、自分だけが特別というわがままで自己中心的な心理が隠れています。こういう心理の人は、自己憐憫になりやすいと言えます。
自分が一番かわいそう
「忙しくて寝る間もないくらい。私ばかり大変。」のように全て自分で背負っていると言う人がいますよね?これは、「頑張っていてすごい。大変でかわいそう」と認めて欲しい気持ちからの発言です。自己憐憫の人は、自分だけが一番かわいそうと思っています。 生育歴において、認めてもらえなかったという不満があり、自分に自信がないという人です。「かわいそうね」と周りから同情してもらうと、自分が認められ共感してもらえたと感じ、心が満たされます。 自己憐憫に陥っている人の場合は、「一番かわいそうな自分」を通して、周りからの同情や共感を得ようとしているのです。する心理が強く働いています。
依存心
辛いことが多いと、誰でも周りに助けて欲しいと思うことがあります。その感情が強くなりすぎると、苦しいから常に誰かによりかかるようになってしまうという特徴があります。このような人は、自己憐憫になってしまいます。 他者へ依存してしまう自己憐憫な人は、常に「大丈夫?」と誰かに心配されていたい、かまってちゃん的な性格をしています。寂しさや不安から、誰かに頼りたくなるのです。 何かがあっても、その問題を取り扱えないという不安が心の奥底にあります。要するに、精神的自立ができていないという心理状態から、他者へ依存してしまうのです。その依存心により自己憐憫へと落ちます。
自己憐憫に陥りやすい原因
自己憐憫に陥りやすい人は、自分のおかれている状況を客観的にみることが苦手という傾向が多いです。では、どうして自己憐憫に陥りやすくなるのか原因を探っていきたいと思います。
自信のなさや自己肯定感の低さ
どうせ失敗ばかりしちゃうし私なんてダメと口癖のように言ってしまった経験がありませんか?このように否定的な発言ばかりしていると自己憐憫に陥って、自分を苦しめるようになります。 褒められたり認められた経験が少なかったため、劣等感や自己評価が低い性格が形成されてしまったということが考えられます。劣等感や自己評価低いというマイナスの作用により自己憐憫に陥ってしまっています 劣等感や自己評価が低いため、自信がなく肯定感も低くなってしまっているので、自己憐憫に陥いる原因と考えられます。
生育歴
生育歴は、うまれてから今まで育ってきたプロセスのことですが、この生育歴は人間の人格を形成するためにとても大切なものです。生育歴が原因で自己憐憫に陥りやすくなる場合があります。 愛を受けられなかったり、否定された経験を積み重ねていると、心は満たされていません。自分を受け入れられず、自分を否定します。ほめられた経験が極端に少ないので「自分はだめ」という自己否定から自己憐憫の原因となります。 認められた時だけ、自分の存在を肯定することができるようになります。だから「自分はこんなにかわいそう」と同情をひくことで肯定しようと、自己憐憫な言動をとってしまいます。
客観的に物事をみることができない
問題がおきたときに、自分の考えにばかりとらわれてしまって「苦しいのは私ばかり」となってしまう人は、自己憐憫になりやすいと言えます。 自分の主観的な考えに執着してしまうと、客観的に物事をみれなくなります。それで、自己憐憫にどっぷりはまってしまうことになります。
ストレス耐性が低い
つらいことがあるとストレスを感じます。ストレス耐性が低い人は、ストレスに弱いです。つらい時、気持ちの切り替えができないため、ずっと尾をひいて失敗ばかりしてしまうのです。失敗ばかりでダメだと自己憐憫に陥ってしまう原因にもなります。 困難やトラブルに直面した時に、悩みをひきずり、逆に問題から逃げ腰になってしまいがちだと、問題の解消ができません。よけいに苦しむようになります。これが、自己憐憫のスパイラルです。 また、自己否定感が強く、ストレスに耐えられないのです。「自分はもう立ち直ることが無理」と考え、落ち込みから復活できず、自分をあわれんで自己憐憫になってしまいます。
自己憐憫の癖を克服する方法
自分は自己憐憫になっているのかもしれない、そう思われる方は必見です。自己憐憫を克服したいと思うなら、まずは、自分の心理や原因を知ることが必要です。その上で、自己憐憫を克服する方法にチャレンジしてみましょう。
ポジティブな思考を意識して行う
上手くいくはずがない、どうせ無理などと自己憐憫に陥ってしまう人の特徴である、ネガティブな思考を、意識的にかえていく必要があります。 「できない」「無理」などの否定的な感情の言葉がうかんできたら、一つ一つを「できる」「無理でない」というようにポジティブな言葉に置き換えていきます。心でするのも大切ですが、声に出して言ったり、紙に書いて貼っておくのも効果的です。 古い習慣から、何度も否定的な思考がうまれきますが、ダメなんだと思うのは逆効果です。そういうものだと受けいれ、根気強く、ポジティブな思考に書きかえましょう。繰り返しにより、いつの間にか、思考が変えられて自己憐憫から脱出できます。
他人への共感力を養う
自己憐憫の人は、自己中心的な傾向が強く、自分のことばかり考えてしまうという傾向が強いです。だから、他人への共感力を養う必要があります。 他人への共感力とは、他者への思いやりであり、他人の話に耳を傾けその気持ちを受け止めたり、感じる力です。今まで、自分が自分がと思ってしまっていたところで、もし別の人が自分と同じ状況にいたら、どう考えるのだろうと想像することが大切です。 他人への想像力を養うことで、自然に他者を共感できるようになっていきます。他者を共感できると、独りよがりに自己憐憫に陥ることはなくなります。
客観的にものごとをみるようにする
苦しい状況の時、自分のことしか見れない、独りよがりになると「なんで自分ばかりが苦しいの」となってしまいます。そんなふうにしていると、知らず知らず自己憐憫に陥ってしまうし、つらいものです。 自分の考えにとらわれすぎて、主観的にばかりなってしまうと、自己憐憫の深みにはまり、出口が見えなくなります。そういう時にこそ、今ある状況から一歩引いてみて下さい。他人の目線で物事をとらえる、客観的にみるようにしましょう。 客観的にみられるようになると、現状の把握ができるようになります。問題点がみえてくるので、何が問題でどうしていったらよいかという解決までの道筋を作りやすくなります。それで、自己憐憫にはまらなくなっていきます。
他人の評価を気にしない
自己憐憫に陥る人は、自分に執着しているようで、実は他人の評価をとても気にしているという特徴があります。他人からの肯定的な評価をえることで、自分の存在価値を見出しているのです。 他人が言った自分の評価が自分像として投影されてしまうので、他人の評価をとても気にしてしまうのです。他人の評価した自分像を自分だと錯覚してしまいます。 まずは、自分の存在価値をしっかり認識する必要があります。自分がどんなに弱くても、小さくてもありのままの自分を認めてあげましょう。オンリーワンの素晴らしい存在だということを受け入れると、他人の評価が気にならなくなり、自己憐憫を手放すことができます。
自分に自信を持つ
自己憐憫に陥っていると「自分には出来ない」「こんなの無理だ」とか否定的に思ってしまいます。要するに、自分に自信がないことからきています。否定的な感情でいると、自己憐憫になってしまう可能性大です。 そこで、自己憐憫を克服するためには、自分に自信をもつことが大切です。メンタルトレーニングでは、小さな目標を立ててクリアしては、自分を褒めてあげる。その繰り返しをすることで、自分に自信が持てると言われています。 自分に自信をもつことで、自己憐憫から解放されるようになります。
自己憐憫に陥る人の接し方は?5つの対処法
あなたの周りに「私っていつも不幸でほんとかわいそう」と口癖のようにつぶやいている人いませんか?いつもそんな話を聞いているのは、気持ちのいいものではありませんよね。では、そのような自己憐憫に陥っている人とどう接していったらよいのでしょう。 自己憐憫な人を変えるのは至難の業です。人を変えることは、難しいですが、接し方をかえるだけで、わずらわしさから解放されるかもしれません。 自己憐憫に陥っている人との接し方のコツ、対処法をご紹介したいと思います。やれそうなことから、チャレンジしてみると良いでしょう。
幸せな話で対抗したり比較しない
自己憐憫に陥っている人は、不幸な話が好きで不幸話ばかりするという傾向が強いです。でも、そういう話を聞いているのは、とても苦痛です。 だからと言って「私はこんなに幸せ」とばかりに幸せ話をしてしまったり、私はあなたと違うわという雰囲気を出してしまうような言動ばかりしてしまうのは、自己憐憫な人に対して逆効果です。 自己憐憫に陥っている人は、ちょっとしたことで他人へ対する妬みや嫉妬をしてしまうので、幸せな話で対抗したり比較するのは、火に油を注ぐ結果になりかねませんので、注意が必要です。自己憐憫の人には、自分の話をサラッと話す方が良いでしょう。
共感してあげる
他人からの同情や共感を求めているための言動が多い自己憐憫の人には、思い切り共感してあげることが得策です。 大げさというくらい「あなたはほんとうにかわいそうね」とか「本当につらかったわね」という風に認めて、共感をしてあげると、認めてもらえたことで、自己憐憫の人の心が満たされるようになります。 そうすると、しょっちゅうされていた不幸話が減ってくるでしょう。
同じ土台に立たない
自己憐憫に陥っている人は、「私が一番かわいそう」というように自分を中心に考えてしまいます。自分を優位にたたせることで、自分のプライドを守り心を保っているという場合があります。 だから「不幸な彼女」より私の方が大変なのにとか、「私はこんな大変だった」などと言ってしまうのは、彼女のプライドを傷つけることになってしまうかもしれません。「自分の不幸話」をして、同じステージに乗ってしまわないことが重要です。 「不幸な彼女」という人を演じることでしか、自分の心を保てない彼女を許してあげましょう。自己憐憫という病にかかったと思い、スルーしてあげることが大切です。
気づきを与える
自己憐憫に陥っている人は、客観的に考えるのができていない場合があり、自分のことばかりに目がいっているとも言えます。だからこそ、あなたは、大変なのねと認めてあげましょう。 「よく頑張ってきたね」とか「えらかったね」などとたくさん肯定してあげます。その上で、「もしこんな風にしたらどうなるんだろうね」と質問を投げかけて、自分で一歩引いて考えることができるように、気づきを与えてあげることが大事です。 このような自己憐憫のタイプの人には、気づきを与える必要があります。
深くかかわらない
自己憐憫の人は、自分の内側だけで感情がぐるぐるめぐってしまっているとも言えます。自己憐憫に陥ってしまっていると、もっと深刻な状態なので、抜け出すことが中々難しいのです。 だから、自分にとって大切な友達あるいは、切れない関係性の人でない場合は、深くかかわらず、スルーする事も大切です。
自己憐憫度を診断
自己憐憫に陥りやすい人を見てきましたが、もしかしたら自分の中にも自己憐憫になってしまうかもしれない心理が隠れているかもしれません。ここでは、自己憐憫度をチェックしていきたいと思います。①~⑩までを読んではいかいいえで答えて下さい。
- 自分ばかりいつもこうなると思う
- 自分はかわいそう
- 自分の気持ちは他人には分からない
- 自分は不幸
- 自分は愛されていない
- 自分だけがすごく頑張っている
- 周りは自分を評価してくれない
- 周りは自分を認めてくれていない
- 正しいのは自分だけ
- 自分はできる気がしない
①~⑩までの中で「はい」はいくつありましたか?
1個~2個「自己憐憫度0%」あなたは、とてもポジティブな性格の持ち主で、自己憐憫に陥る可能性はないでしょう。
3個~5個「自己憐憫度50%」あった方は、隠れ自己憐憫かもしれません。いやな事やつらい事が重なるとそれが引き金となって、自己憐憫に陥る可能性があります。
6個~8個「自己憐憫度80%」かなり高い確率で自己憐憫になっているかもしれません。もしかしたら、自己憐憫の発言や行動をしてしまい、周りの人からひかれているかもしれません。
10個「自己憐憫度100%」すでに自己憐憫に陥っている可能性があります。自分の発言や行動を振り返ってみましょう。ウザい人とか嫌われてしまわないよう、自己憐憫のループに陥らないよう注意しましょう。
自己憐憫を手放して幸せになろう!
ここまで、自己憐憫に陥る人の心理や原因、克服法などを見てきました。自己憐憫の人は、苦しみや不幸な自分にとらわれてしまっているところがあります。ネガティブな感情に心が支配されてしまうと、自分のことしか考えられなくなります。 自己憐憫に陥っていると、知らず知らずに、他人から敬遠されてしまったり、嫌がられることが多くなってしまいます。このことで、苦しくなったり、生きづらさを感じるようになってしまうかもしれません。 だから自己憐憫にとらわれている自分を手放して、客観的なものの見方ができるようになりましょう。もっと愛される自分を見出し、幸せになりましょう!
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